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<脱税低額宿泊所>入所者、月1〜4万円で調理・事務担当(毎日新聞)

 生活保護受給者向けの無料低額宿泊所を運営する任意団体「FIS」の実質運営者ら幹部3人が、所得税法違反容疑で名古屋地検に告発された問題で、FISが宿泊所の入所者に、月額1万〜4万円で調理や事務を担当させていたことが分かった。施設の人件費を最低限に抑える一方、一部の幹部が巨額の報酬を得る構図が浮かび上がった。

 FISは入所者が毎月受給する約12万円の保護費の中から、9万円前後の利用料を徴収している。食費や施設賃貸料、施設の人件費などを支払った残りが幹部の所得になっていたとみられる。

 埼玉県内にあるFISの宿泊所の入所者や元入所者の男性によると、宿泊所では食事の調理を担当する「厨房(ちゅうぼう)係」や、施設長の業務を補助する「班長」として入所者が働いていた。

 厨房係は4人程度が交代制で担当、働く日数に応じて毎月「給料」が支払われていたが、多い場合でも月額4万円、少ない場合は1万円程度だった。班長は入所者が夜間に部屋にいるかどうかをチェックしたり、施設長らの指示を受けて備品を運ぶなど雑務をこなしていたが、給料は月約1万〜2万円だった。厨房係も班長も他の入所者同様、生活保護費から利用料を支払っていた。

 入所者の一人は「厨房で働き始めた当初は週5日働いて1万5000円だった。朝から晩まで拘束され、就職活動もできないのに、1日当たりの収入は1000円に満たない」と明かした。

 一方、横浜市内の宿泊所に入所していた男性は、施設内の事務所で働き、金銭管理などを任されていた。男性は「手当として月1万5000円しかもらえなかった」と証言。施設には外部から採用された住み込みの男性職員がいたが「月給4万円で保険証もないので病院にもいけない」となげいていたという。

【無料低額宿泊所取材班】

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